司法面接(Forensic Interviewing)

未成年者に対する司法面接とは

未成年者から被害について話を聴く場面では、何度も話をさせないこと、誘導を避けること、recall(自由想起/自由再生)を大切にすること、医療・福祉・司法の連携につなげることが重要です。 このページでは、日本国内で受講・参照できる司法面接研修と、米国で行われている代表的な司法面接・子ども虐待対応研修を紹介します。 米国NICHD(National Institute of Child Health and Human Development)やNCAC(Nationa Children's Advocacy Center)などのプロトコルは、Barnahus等の国際的な子ども支援モデルでも、証拠に基づく面接手法として参照されています。

通常の質問

未成年者に応じた質問がされず、暗示や誘導をしてしまう可能性があります
未成年者の心理的サポートがされず、負担を強いる可能性があります。
Yes/No質問や具体的なWH質問で聴くため、正確性が下がったり、不完全な話しか聴き取れない可能性があります。
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司法面接

未成年者の年齢・発達に応じて、トラウマに配慮した上で行います。
未成年者から、より正確で、より豊富な情報を得られるための質問技術を用います。
司法面接の専門家が行います。
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面接者となるために

POINT 1
基礎研修を受ける
国際的には4日以上、日本国内でも3日以上の集中的な基礎研修を受けられます。
まずは、最初の一歩として、基礎研修を受けましょう。
POINT 2
面接練習をする
実践をする前に、一人で全部プロトコルどおりできる練習をしましょう。
次に、大人を相手にしたり、被害等を受けていない子どもを相手に、模擬面接を繰り返しましょう。
模擬面接の様子を経験者の司法面接者に見てもらい、フィードバックをもらいましょう。
経験者の面接を、なるべく一緒に全て見ましょう。
POINT 3
実践スタート、上級研修受講等
比較的簡単な事案や、高年齢のお子さんの事案等から、スーパーバイズを受けながら、実践しましょう。
実践後、必ずフィードバックを受けましょう。
さらに、基礎研修の再受講や、上級研修の受講、海外の最新研究の確認などしていきましょう。
面接者としての道のりが始まりました!
Step.1
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認定NPO法人子ども支援センターつなっぐ
司法面接研修

日本で受けられる基礎研修、上級研修について、認定NPO法人子ども支援センターつなっぐでは、米国NCACと共同開発した、国際的に認められたプロトコルに基づき、かつ最新の知見を反映した司法面接研修が受けられます。

米国における司法面接の歴史

1990年代〜2000年代初頭 標準版NICHDプロトコルが開発・実装される。
1985年5月1日 アラバマ州ハンツビルに米国発のCACであるNCACが設立される。
2008年頃 改訂版NICHDプロトコルが導入される。子どもへのサポーティブな対応を強化した※1
2014年頃以降 改訂版と標準版を比較する研究が公表される。※2
※1 Lamb氏らの Tell Me What Happened は2008年刊行
※2 Hershkowitz, Lamb, Katz 氏らの「標準版NICHDと改訂版NICHDを比較した研究」2014年

司法面接の基礎研究をしたNICHD

  • NICHDとは、米国の国立小児保健・人間発達研究所(National Institute of Child Health and Human Development)のことです。日本で司法面接を学ぶ実務者にとっても、NICHDの研究結果は、面接構造や質問方法を考えるうえで重要な基礎資料です。

    この研究所に関わる研究者らによって開発された、子どもからの供述を得るための構造化された面接手法が、NICHDプロトコルと呼ばれているものです。
    NICHDの研究は、子どもは適切な環境と質問方法があれば、自分の経験を語ることができる一方で、誘導的な質問や繰り返しの聴取によって影響を受けやすいことを前提にしています。そのため、面接では、オープン質問、自由再生(recall)、グラウンドルール、ラポール形成、面接者の役割説明が重視されます。
    NICHDプロトコルは、ラポール形成、自由想起の練習、「分からない」と言ってよいことの説明、オープン質問などを含む構造化された手法として紹介されています。
    Lamb氏らによる研究では、NICHDプロトコルを用いることで、子どもへの面接の質と情報量が改善されることが示され、子ども虐待調査における面接方法の標準化に大きな影響を与えました。
    URL: https://nichdprotocol.com/
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改訂版NICHDプロトコル

米国NICHD研究に基づく司法面接プロトコルを学ぶ研修

【注意】その後、研究と実践を通じて、単に誘導を避けて情報を得るだけではなく、子どもが安心して話せるように支えることの重要性がより強調されるようになりました。そこで発展したのが、Revised NICHD Protocol(改訂版NICHDプロトコル)です。 改訂版NICHDでは、面接の構造やオープンな質問を重視する基本は維持しつつ、子どもへの支持的な関わりをより明確に位置づけています。たとえば、子どもの緊張や不安に配慮し、子どもの気持ちを受け止めながら、安心して話せる環境を整えることが重視されます。
現在、最新版は2021年改訂版NICHDプロトコルです。

https://nichdprotocol.com/the-nichd-protocol/

NCAC司法面接構造

NCAC Child Forensic Interview Structure(NCAC司法面接構造) は、国際的に認知されたモデルであり、研修内容は最新の研究と実務上のベストプラクティスを反映して毎年更新されます。
この研修では、子どもの発達、記憶、トラウマへの配慮を前提に、面接の導入、子どもとの関係づくり、グラウンドルール、子ども自身の言葉で話してもらうための質問、事案に関する聴取、終結までの流れを学びます。

URL: https://www.nationalcac.org/forensic-interviewing-training-model/

ChildFirst®プロトコル

ChildFirst®は、子ども虐待・性被害が疑われる事案で、子どもから話を聴く専門職のために作られた司法面接研修です。 面接者が子どもの発達や記憶、トラウマに配慮しながら、誘導を避け、子ども自身の言葉で話してもらうことを重視します。 ChildFirst®の特徴は、司法面接を単なる会話技術としてではなく、児童保護、警察、検察、医療、心理、被害者支援などの多職種連携の中で行う手続として学ぶ点にあります。 子どもの安全を守るための情報を得ると同時に、その後の刑事手続、児童保護手続、医療・心理支援につなげることを意識した研修です。 米国では、ChildFirst®は子ども司法面接の代表的な研修モデルの一つとして実施されています。研修では、面接の導入、ラポール形成、グラウンドルール、子ども自身の言葉で話してもらうための質問、被害に関する聴取、終結、記録・証言への備えなどを扱います。 つなっぐでは、ChildFirst®を、子どもの話を正確に聴くためだけでなく、子どもの安全と支援、そして司法手続をつなぐための実践的研修として参照しています。 URL: https://www.zeroabuseproject.org/

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